瀬戸内国際芸術祭2016 in粟島 ①
こんにちは。ライターのたんたんです!
瀬戸内国際芸術祭が開かれる島の一つ、粟島へ行ってきました~。
詫間の須田港から、船で15分ほどの島です。
今回は、3人の作家さんを取材するため、粟島初上陸です!
まず粟島海洋記念館へ向いました! 港から歩いて10分ほどで見えてくる、水色の建物です。
最初に取材するのは、粟島海洋記念館の中で制作されている、 井上 唯 さんです。
音楽のかかった空間のなか、ふんわりと作品制作されていました。
井上 唯 さん
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人のぬくもりが残るカケラを
海が運んできてくれるんです。
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井上さん:今回は海の遺物をテーマに、陶片やガラスのカケラなどを使った作品を制作しています。
このカケラたちは、昔誰かが使っていて、壊れたりして使われなくなった物なんですよね。
それを作品の一部にすることで、ふたたび生き返らせようと思いました。
自分で集めたカケラ以外にも、粟島の中にカケラPOSTを設置しているので、
拾ったカケラを入れてもらって、たくさんのカケラが集まっています。
カケラは青と白の陶片が多いですね。青い柄がとても美しいです。
自分では表現できない美しさが、カケラたちにはたくさん詰まっていると思います。
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見えていないだけで、山は海の底まで
続いているんですよね。
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海に島が浮いている、と言いますが、島は海底で途切れることはなく、
見えなくても海底でずっと続いてるんですよね。
山が島になっていて、その山は海の底まで続いているんです。
それを空間で表現したくて、山として見えている部分と、
海底の底にある部分の両方を、陶片やシーグラスを使って表現しています。
シーグラスを部分的に使う事で、光の中での表情の変化や、
近くで一つ一つのカケラの美しさを見てみてください。
空間を立体的に表現することで、今まで見えていなかった物が見えたり、
感じたりする事ができることができると思います。
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人との繋がりで得た知識や技術と
自然そのものの美しさを作品へ
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織物を制作していくなかで、身近なものを作品に活かしたいと思いました。
身近にある自然の中には、私たちには表現しきれない美しさがありますよね。
自然そのものの美しさをそのまま、作品に取り入れようと思ったんです。
日々の中のものを作品で表現したいと思いますし、これからは日常生活でやりたい事と、
制作活動が繋がればいいなと思っています。
わかりにくいですよね。(笑)
例えば私は旅行が好きなんですが、行く先々で人との出会いを大切にし、自然に触れ、
そこで得た知恵だったり技術を、今後の作品に生かせればと思います。
たんたん感想
なるほど・・・空間を使って、目に見えない想いや自然の美しさを表現した作品になっているんですね。
カドがとれたカケラたちは、一つ一つが美しいものばかりでした!
あんなにたくさんのカケラが集まっているのにも驚きましたね。
いくつカケラがあるのかは、数えている途中で分からなくなってしまったそうです。(笑)
空間全体を使った作品、完成が待ち遠しいです!
井上唯さん、ありがとうございました!
次回は二人目の作家さん、 山本浩二さん の取材をお届けします。